TENT vol.3 「World premiere」

「TENT」にご支援頂き有難うございます。

プレビューの2日間が終わり、いよいよ本番がスタートしました。

プレビューでは幾つかミスはあったものの評判はいい感じ。

終演後に出口で「とてもエキサイティングで興味深かった」と、観客の一人に呼び止められる。聞くと自殺やら過労死などの研究をされている方らしく、TENTを観てその内容に感銘を受けてくれたようだ。

fringeに参加するとまず感じるのが、全くの異国から来た演者に対しても観客は自分の感想をその場で伝えてくるということ。そして、みせる側もダイレクトに観客の反応を受け取ることが出来る。知名度や立場などに左右されることなく、少ない観客だとしても純粋に作品の評価をしてくれるのだ。・・・それがfringe。

作品を観て、何を感じ、どう思ったのか。それを観終わった直後に演者に対してぶつけてくる文化。たまらない。例えそれが酷評でもいい。創り手として、命がけで作品を創っているアーティストとして、これまでの苦労や疲れが吹っ飛ぶ瞬間でもある。

終演後、同じ劇場グループでやっている作品を見に行く。

一つは「The One Legged Man Show」。タイで銃撃に遭い、片足を失ったスウェーデン人の歌手の歌と語りのショー。当たり前だが歌がうまい。日本の歌い手とは比べものにならない。

もう一つは「Evil」こちらは僕たちと同じ、男性のsolo show。

僕たちよりも小さな劇場の中でたった椅子1つで70分の独り芝居。自分の過去や体験を織り交ぜ、飽きさせることなくみせていく。こちらもとにかく芝居が上手い。調べたら超名門演劇コース出身。そりゃ上手いわ。でも、たった独りで異国からやってきて、音も明かりも客出しまで全てをたった独りでこなしている。

それでもお客さんは僕たちを入れても9人。「え、9人?」と思うかもしれませんが、ここから評判になればあっという間に満席になるんです。特に新作は前半の評判がとても大事。それによってはずっとお客さんがゼロなんてことも・・・。

3週間の期間中でお客さんと創り手が一緒に作品を育てていく感じ。ダメな作品は切る。いい作品は伸ばす。この辺もとてもハッキリしています。きっと「Evil」は動員を伸ばしていくと思います。

↑控え室の一角。昨年よりもかなり広いスペースで様々なカンパニーが小道具や衣装を置いています。僕たちもチラシや衣装、そしてTENTを隅の方に・・・。

お客さんはまだまだ少ないですが、とにかく今年もなんとか初日の幕が開きました。

※ここまでが、昨日までに書いておいた記事。日が明けて・・・下は8日の本番後に書いてます。

=========================================================================

さて、こちらの食事情やおもしろ情報をお届けしたいのは山々なんですが、まだまだ始まったばかりで気が抜けません。

毎日6時に起きて、朝食・アップ(ストレッチ)・セリフ回し・劇場入り・チラシ配り・劇場に戻って本番準備・本番・終演後のダメ出し(打ち合わせ)・勉強を兼ねて他の芝居を観劇・宿へ戻る。この繰り返しです。

実は今日、本番で決定的なミスを犯し凹んでいます。正直時間を戻せるものなら戻したい・・・。でも、これが僕たちのやっている「舞台」の世界。言い訳はききません。クソッ!レビュアーが来てたのに!全て自分の力不足です。・・・はい。言い訳はしません。

・・・すいません。でも、大丈夫です。慰めの言葉は要りません。ちゃんと切り替えます。

明日は初の休演日ですが、もう一度気を引き締めて稽古します。休演日明けもレビュアーが来る予定なので、それに標準を合わせます。

その前にこの凹んだ気持ちをリセットするためにも憧れの劇場で2本作品を見てきます。

憧れの劇場、SUMMERHALL

summerhallの中にあるcafe。いつも批評家やダイレクターなどでごった返している。

今このcafeの片隅で荒た気持ちを必死に抑えようとしています。

とにかく、まだ始まったばかり。落ち込んではいられない。後3週間を走りきらなければ。そして、少しでもいい評価を獲得するためにも・・・。

まだ、気持ちが落ち着きませんが、プロとしてきっちり仕事が出来るよう準備します。

間もなく開演するみたいなので今日はこの辺で。

次回はいいお知らせが出来ますように・・・。