Finished Haunting

「Haunting」の約2ヶ月半に渡った全日程が終了しました。日本公演にご来場くださいましたお客様、誠に有難う御座いました。この場をお借りしまして御礼申し上げます。

約3年前に僕が作、演出した「火葬」という作品をHan氏がたまたま観て感銘を受けたことで始まった今回の公演。オファーを受けてからも、細かなやり取りを何度も重ねてきました。

劇中、4カ国語を使用することから台本を戦時中の日本語へ直したり、自らの英語のセリフを覚えるだけでなく、物語全体を把握する為に北京語を翻訳する作業。また、作品外でも契約の内容をすり合わせたり、日本公演へ向けての劇場との折衝や台湾チームの宿泊先の確保など様々なハードルを越えなければいけませんでした。 

当初からある程度の「違い」は覚悟していましたが、コトが進むにつれ文化の違いや考え方の相違を目の当たりにし何度も発狂しそうになったのも事実です。現地、台湾へ渡ってからも慣れない環境の中で四苦八苦しました。言葉の違いはもちろんのこと、価値観の違い、食文化の違い、ルールの違い、そして何より演劇の作り方や演劇に対しての考え方の違い…。

しかし、それらに一喜一憂するのではなく彼らを受け入れつつも自らの考えやアイデンティティーを主張することが大切であり、ビジネスとしての演劇だけでない文化としての舞台芸術を目指す私たちMY COMPLEXにとっては何よりも「その場を楽しむ」ことが求められるよい機会となりました。 

そして何より全日程を終え、お客様から「面白かった」などの感想だけでなく、この公演の意義や価値についての論評を聞くことが出来たことは、これまで自分が創ってきた舞台作品では味わえなかった崇高な感覚であり、1つのエンターテインメントの枠に留まらない作品に参加出来たことは本当に良かったと思います。

異国の私たちを受け入れた台湾チームにも作っていく過程で当然戸惑いもあったと思いますし、様々な苦労を感じたことでしょう。改めてこの作品を創ったHan氏をはじめ台湾チームには感謝したいと思います。そして何より、台湾三都市と東京公演に足を運んで頂いたお客様全員に御礼申し上げます。本当に有難うございました。

さて、長い長いプロジェクトは幕を閉じましたが、すでに次のプロジェクトが進行しています。今年も引き続きMY COMPLEXは世界のどこかで演劇作品を発表していきます。その話は、また後日。