製作ノート vol.1 – Have FUN

もうすぐ7月ということで、いろんな方面でカウントダウンに急かされるような感覚になります。ネガティヴな空気を背負いそうになるのですが、そういう時は、劇場やフェスティバル事務局に連絡すると、一気に焦りはワクワクに進化するんです。
どんな時でも「Have Fun!」が合言葉です。日本だけで演劇をしていた頃は、「苦しくて当たり前、辛くて当たり前」だったような気がしますが、MY COMPLEXではこの「Have FUN」を本当に大切にしています。

今年もEdinburghに行くぞ!という想いに、これだけたくさんの方に賛同頂けたのであれば、皆さんにもこの「Have FUN」と一緒に8月28日の千秋楽の幕が降りるまでを歩き?走り抜けたいと思います。

この写真は、MY COMPLEXが生まれるきっかけになる2014年のEdinburgh Fringeへ参加した時のものです。本番後に衣装のままフライヤーを配りに街に出るのですが、さすが1年目。どこで配るのが効果的なのかわからないのです。こういう総スカン的な感覚を経験が翌年へ繋がっています。

フェスティバル期間中は、世界中から観客・アーティストが集まるのですが、アジア人はいろんな意味で目立ちます。アジア人のアーティストはほぼほぼその国の伝統的な衣装を身にまとっています。日本人は着物や和太鼓の衣装など…
いろんな方と接する中で、「日本人(アジア人)であること」がどういう先入観を生み、その大前提の中英語で現代口語演劇を発表することがどういうことなのかを体感してきました。

今回の「TENT」のヴィジュアルにあるもう一つの大切なフレーズ、「Can you hear me?」は、疑問形ではあるのですが、「私の声を聞いてほしい」という願いも込められています。

目に見えたものだけで勝手な判断を知らず知らずしていて、「きっと〜だろう」という勝手な思い込みが他の感覚を鈍らせてしまう…そんなことを経験していきながら、自分を守るために身につけた思考や思い込みと直面する、というのが「TENT」の主人公が置かれる状況なのです。

1作目は、東日本大震災を境に大切な人への強い想いから現実と妄想の区別がつかなくなった英語教師。2作目は、イギリスで家族も仕事も失い路頭に迷った時にすがるように謎の仕事の面接を受ける日本語教師。そして、3作目は・・・。
独り芝居のはずが、台本を読むと2人の男がいるようです!この先の作品の紹介は、次回一問一答形式でご覧いただきたいと思います。

「TENT」の舞台セットと小道具。
万一に備えて、機内持ち込みで肌身離さずEdinburghに連れて行きます。

残り38日、今日もChallengeを「Have FUN」します。
引き続きどうぞよろしくお願いします!