コレクターズアップデートvol.2

重ねまして、この度はエディンバラフェスティバルフリンジへの挑戦にご支援いただきありがとうございます。

私たちが大切にしている「物語」を世界で発表したいという想いには、いろいろな挑戦がついてまわるのですが、実現に向けて一緒に歩いてくださる皆さまの存在は、本当に貴重でありがたいものだと心から感じる毎日です。

さて、2回目のアップデート。

今回はエディンバラフェスティバルフリンジ事務局を含め、「裏方」について少しお話したいと思います。

あと2週間もすると、現地エディンバラではフェスティバルブックレット(参加団体の公演情報全てが掲載される冊子)の配布が開始されます。初めて、ここに私たちが関わる作品が掲載されているのを見たときは、いろんな意味でドキドキしました。

 

 

400ページを超えるこの冊子。

掲載内容の締め切りは、4月8日でした。演劇業界に限らず、どこでもそうだとは思うんですが、8月開催のこのフェスティバルに向けての諸手続きや宣伝媒体への掲載内容を固めるのは、かなり早い時期に終了しています。

世界最大と呼ばれるだけあって、エディンバラフェスティバルフリンジにはたくさんの「ルール」があり、この冊子に載せることができる80語も事務局の確認・編集を経て、最終稿が完成します。

エディンバラフェスティバルフリンジは、登録さえすれば誰でも参加できる演劇祭です。

ただこの「登録」に至るまでが一番の難関のような気がします。「登録」には、上演する劇場との合意が取れていることが必須条件になります。

8月は街中が劇場だらけになるエディンバラ、その中から私たちの作品を上演させてもらえる劇場を見つけることが第一関門。作品のイメージに合い、かつ今後を鑑みて「効果のある」規模をもつ劇場。劇場との交渉は前年の12月開始というルールがあります。

つまり、前年の12月までには作品の企画書が必要ということです。今回上演する「complex」の原案は、昨年「NEWS JUNKIE」を上演している最中に石曽根が「来年はこれでいく」と話していた設定です。

ちなみにですが・・・、来年のエディンバラ用作品案も既にしっかりあります。今年は、その案にあった劇場下見も会期中にしたいと思います。

話を戻して、今年はいくつかの劇場と交渉の末、theSpace UKという知名度もあり規模も大きい劇場からオファーをもらいました。

ディレクターと去年一度直接会ってお話したこともあり、その後もやり取りを続けていたことが交渉を円滑にしたのは事実。まだ2回目のコーディネーションですが、フェスティバル事務局とのやり取りや劇場とのやり取り、何においても「やり取りしたことがある」スタッフが増えてきていて、事務作業量は決して楽な量とは言えませんが、いろんな助けを得ながら進めています。

石曽根は、目下物語創りの真っ最中ですが、私はマーケティング活動の真っ最中です。

劇場のもつネットワークが強いこともあり、今年は「プレスリリース」と呼ばれる公演概要をメディア用に準備し、これを現地の新聞社・Web運営会社・批評家や演劇関連の媒体へ公開してもらいます。

批評家に観てもらい、Reviewを書いてもらうことは、集客だけでなく、フェスティバル中に選定される賞にも大きな影響があります。今年は、「結果」を残せるよう、そのお膳立てを抜かりなくしたいと思います。

そして、大きな課題である資金調達です。

まだ結成して1年もたたない私たちのユニットは、公的なものはもちろん各種財団からの助成を得ることも難しい状態です。

その中で活動資金を生み出すには、やはり私たちを知って応援したいと思ってくださる皆さまのお力が必要になります。そして、実際に手を差し伸べてくださる方に恵まれていることは、私たちの原動力になります。

あと2ヶ月強、本番が近づくと作品の技術面のすり合わせも始まり、公演中の人員配置や細かい手続きも増えていきます。カウントダウンが進めば、それだけプレッシャーもかかってきます。

ただひとつ、私が日本の演劇界で裏方にいた頃と決定的に違う点なのですが、エディンバラフェスティバルフリンジに関わるスタッフは「楽しむ」ことを大切にしていると思います。もちろん緊張感があり厳しい世界ですが、その中に笑顔や他を思いやる姿勢が常にあります。それは、MY  COMPLEXでも大切にしていることです。

「complex」は、MY COMPLEXの記念すべきデビュー作です。この物語を、ひとりでも多くの方に届けられるように、皆さまはもちろんいろんな方のパワーを糧に、物語創りを楽しめる環境を楽しみながら創っていきたいと思います。

まだまだ裏方話は尽きないのですが、今回はこの辺で。

次回は、日々成長する「complex」の中身についてお話させていただく予定です。引き続き、ご支援のほど宜しくお願い致します。