Little Boy Diary – Day 9

いよいよ出発です。まだ現在も稽古を続けているのですが。

MY COMPLEXとして3度目、通算4度目のEdinburgh。毎年新作の全編英語独り芝居を創り続けている、というのはかなり珍しいペースで、毎年現地で出会うアーティストに驚かれます。1年(実質11ヶ月)を創作という軸で過ごすのは、苦しいのは苦しいですが、これほどの贅沢はないと私たちは思って続けています。

2016年「TENT」の千秋楽を迎えた時に、2017年は「いつもと違うやり方」で攻めよう、と決めました。2016年9月以降、本当にたくさんの方が、この「いつもと違う」を目指す私たちに新しい環境・機会・挑戦の場を与えてくれました。

その中でも大きな挑戦になったのが、私たちの活動を映像にする、というプロジェクトです。演劇の世界に生きている私たちにとって、「映像」の世界は専門外というか、私(maddy)にとってはむしろ苦手分野です。ただ提案してくださった方の想い、何よりも私たちの活動を心の底から理解して応援してくださっているということが、MY COMPLEXに新しい可能性をもたらしてくれました。

2016年11月から定期的に様々な撮影をしていただき、Edinburghへ向かう姿も残したい、とのお言葉に甘えて、今まで完全非公開で貫いてきた稽古風景などを記録として撮っていただいています。この映像の一部はリターンのひとつとして限定で公開させていただく予定です。

今日の日本での最終稽古の一部も撮影にきていただき、しかも…Edinburghまで撮影に来てくださるんです。今までホームビデオで撮影していたものが、とんでもない画質(完全に映画用)にスケールアップ。こんなに恵まれた環境をいただいたからには、私たちは作品でお返しするしかないです。

映像以外にも、英語と演劇のワークショップ「ぷれいご」の主催・asoblockさんには、本番と同じような空間を作ってぷれいごメンバーを観客と見立てた公開稽古の場を用意していただきました。今までの私たちであれば、「絶対NO」だったのですが、2017年は「今までと違う」にこだわり、ありがたくその機会も活用させていただきました。

そのほかにも、様々な空間で演劇をしてみないか?と実際に素晴らしい空間を見せてくださり、その可能性を投げかけてくれる方…本当に「Little Boy」を創る過程で、いろんな「今までと違う」「新しい」ものに触れることができました。その効果が、私たち2人の創り方・向き合い方にも大きく表れ、今までと全く違う状態・心構えで出発の時間を迎えようとしています。

さて、ここからが本番。どんな想定外が待ち受けているかわかりませんが、支援くださっている皆さま、一緒にプロジェクトを進めてくださっている皆さま、数え切れないほどの仲間への感謝と”Have FUN”の覚悟で乗り越えていこうと思います。

(以下、Yuuya)まだ、荷造りを終えてません。今もまだ膨大な台詞量と格闘しています。数時間後には成田からtake offです。まぁ、毎年こんな感じで「ものづくり」は苦しいものですが、今年は決定的に違うことがあります。それは、苦しみの中にワクワク感があることです。

去年まではひたすら苦しみだけがまとわりついていましたが、今回はたまに面白おじさんが顔を出します。この感覚はなかなか表現できませんが、とにかく、例年とは違う感覚です。

ですが、やっぱり本番が明けるまで気は抜けません。しばらく胃の痛い日々が続きます。本番では稽古以上のもの絶対に出ません。稽古で詰みかねてきたことが全てなのです。やったぶんだけ、苦しんだぶんだけ、確実に自分の血となり肉となるのです。

さて、ついに現地入り。あっちでも本番まで稽古は続きます。では、次回からは「現地レポート」になります。どうぞお楽しみに。行ってきます!