Little Boy Diary – Day 17

現在8月19日、夜9時。残り9ステージ。

フルランは長い長いとはいえ、あっという間です。ですが、さすがにたった1日の休みだけで1ヶ月間を走りきるのはなかなかハードです。

日本からの参加している全カンパニーでもフルランはMY COMPLEXだけ。すでに自分たちの日程を終えて帰国したカンパニーや、まだEdinburghにすら来てないカンパニーもいるんです。

私たちの劇場 C venue の控え室もかなりの数のカンパニーが去っていき、そしてまた違う国から新たなカンパニーが続々とやって来ています。そしてお決まりの会話。

「ね、どこから来たの?」

「from Japanだよ」

「え、fringeは初めて?」

「いや、4回目だよ」

「え!まじで??じゃあ毎年同じ作品やってるんでしょ?」

「いや、毎年新作だよ」

「エー!!!!毎年新作でフルランしてんの???完全にクレージージャーン!」

世界中のアーティスト達からも変態扱いされながら毎日頑張っています。そんな中、同じ時間帯に控え室で一緒になるインドのカンパニーのAditya Roy。

彼も一人芝居で、劇中で尺八を吹くらしいのですが、その尺八に日本語が書かれてて「これ、なんて書いてあるの?」って言うから読んであげた。

「人心」…読めなかった。(一応、human heartだよ、と言っといた)と、今日でラストショーを迎えた、ギリシャから参加のElpida Stathatou。

拒食症をテーマにした一人芝居を私たちの直前の時間帯に上演していました。面白い出会いはまだまだいっぱい。

たまたま宿で同じ棟になったオランダからfringeを観に来たSaskiaおばあちゃんと意気投合。70歳にもかかわらず、一人でやって来てfringeのショーを1日2本〜4本観ているんだとか。自分たちがパフォーマーだと言ったら、その日のうちにLittle Boyを観にきてくれました。

オランダでは英語の先生だったらしく英語の発音についてや、日本とオランダの歴史について話したりとても有意義な時間を共有できました。(息子さんとほぼ同じ年ということで、mum,sunと呼び合う仲に。近々オランダに会いに行く約束をしました。)

そして、毎年恒例のYoshikoとも再会。ご存知のない方に説明すると、fringe初参加した年に劇場のstaffからの紹介で公演を手伝ってくれたEdinburgh在住のYoshiko。

それ以来、毎年必ず観に来てくれたり、現地の情報をいち早く教えてくれている私たちの心の支えでもあります。

地元でも有名なトルコ料理のお店に連れてってくれ、EU離脱の問題やビザの話、日本の甘味が食べたくなって、どら焼きを手作りした話まで昔話をいっぱいしました。そして様々な勉強会や、次のステップに向けての活動も。

暗くてよくわかりませんが、オーストラリアのAdelaide fringe主催のパーティー。

音楽ガンガンで完全にクラブ。40歳のおじさんには少しきつかったです。

そしてアジアのカンパニー同士のネットワーキングパーティーなどにも参加。韓国、中国、台湾、シンガポール、マレーシア、インドなどのプロデューサーやアーティスト、政府関係者が集まる中、日本のカンパニーはやっぱりうちだけ。

他の日本人はきっと興味無いんだね、こういうことには…。そして、今年も在エディンバラ日本領事館に表敬訪問に行って来ました。

中は写真撮影完全NGなので外観だけ。(そのうち領事館の公式twitterなどに写真が載るはずです)3日前に総領事はじめ、領事館の職員4名でLittle Boyも観に来ていただいたので、作品の創作の過程やカンパニーとしての今後のプランなども話して来ました。

総領事が思いの外、オッペンハイマーに興味を持ってくれて参考にした文献などを知りたがってくれたので、今後もやり取りを続けようと思います。

そんなこんなで、後半も着々と世界中を渡り歩くための準備をしています。と、同時に我々の作品、LIttleBoyもしっかりと安定期に入りまして、確実に世界中のオーディエンスに届いています。

終演後には必ず感想をもらいますし、中には泣き出す人も・・・。聞くとオッペンハイマーとLittle Boyの関係を自分たち親子の関係に当てはめて感極まってしまったようです。本当に嬉しい限りです。

まだまだ今後もレビュアーや、プレス、インダストリーなどの予約も入っていますので、引き続き気を引き締めて行きます。では、また次回。