コレクターズアップデートvol.20

20回目のコレクターズアップデートです。良い評判を聞くこともあれば、ボロクソに言われることもある、それがfringeです。

ハッキリ言っちゃうとレビュアーの好みであり、スポーツのように得点で勝った負けたが一目瞭然ではないのが舞台の世界。

しかもこっちの観客はハッキリ言います。日本人のように曖昧なことは言いません。逆にそこまでハッキリ言われるとアーティストとしては清々しささえ感じます。

さて12ステージが終わり、残すところもあと僅か。と、前回までにお話しした通り今回は自分の作品をがむしゃらにやればいいだけではありません。

こちらにいる間に昨年出来なかったリサーチと、今後に向けての傾向と対策を本番をこなしながらやらなければならないのです。

現在、来年に向けて4箇所の劇場候補を立てました。1つはZOO VENUE。ここはコンテンポラリー系が強くダンスやフィジカルシアター(言葉を使わない)などアート系に力を入れているグループで、全部で6劇場を持つ中堅どころです。

すでにそこでやっている作品を観て、マネージャーアシスタントとも会うことが出来ました。

もう一つはGreenside。ここも全部で6〜7劇場を持つ中堅どころのグループですが、全体的にキャパが小さい割に舞台面を広く取っているのが特徴で、来年やろうとしている作品に合っている印象。ここは明日作品を観てみようと思っています。

そして今回現地に入って急浮上してきた劇場がSummerhall。フリンジ事務局が開催する制作者のワークショップなどでもアートインダストリーなどがこぞって名前を出すグループで、毎年発表されるアワードでも半数以上がこの劇場からノミネートされるという驚異的な確率で賞を獲っています。

と、いうことは劇場のアートディレクターが上演作品を厳選しているということでかなりハードルが高いと予想されます。ですが、何事もチャレンジ。ここともアポを取ったのでそのついでに作品を観てきたいと思います。

そしてPleasance。昨年下見に来た時からいつかこのグループに入り込みたいと思っている超巨大劇場グループ。フリンジのメイン会場の近くに2箇所の劇場街を持ち、全て合わせると大小合わせて25箇所ほどの劇場を束ねています。一番大きいところはキャパ800ほどでプロレスなんかもやってるんです。

Pleasanceは小さなtheatre系の作品はもう何本も観ているし、去年2月の下見の際にロンドンでディレクターとも会っているので、あとはひたすら企画書を出すのみ。と、まぁこんな感じで大きく4つに絞られてきました。

それぞれの劇場が様々な特色を持っており、なかなかこちらの思惑通りにはいかないのですが、こういった戦略を立て来年以降の作品創りと並行して会場選びが出来るのも3週間の滞在期間があってこそ。

ビラを撒き、本番をこなして、劇場選定に翻弄する毎日。石畳で坂の多いエディンバラで毎日数万歩歩いてると歳をとったのがじんわり感じられます。(これでも去年からジムと走り込みをしてきたんですが…20代のようにはいかないです)

突然話は変わりますが、こちらに来てほぼ毎日カレーです。イギリスのご飯はおいしくないと有名ですが、カレーは美味しいですよ。日本のカレーと違って思いっきりインドカレーなのでサラッサラですが…。

イギリスにはインド系の人が多くいるためインド料理は一般的。スーパーでもレンジでチンするカレーが安く売っています。これが大体2ポンド=400円ぐらい。これに野菜を買って一食500円。まぁ、なんとかやっていける(味的にも金額的にも)感じです。でも最近体がカレーっぽくなってきました。そんなカレー臭を漂わせながら、エディンバラで今日も奮闘中です。